【宮城県】2020.3.11 東日本大震災から今日で9年
日常が一変した2011年3月11日から今日で9年が経ちました。
東日本大震災で亡くなった方は1万5899人、今なお行方不明の方は2529人、そのうち宮城県内の行方不明者数は1217人となっております。
ある日突然に大切な人を失ってしまった絶望感はいかばかりか。
心に深い傷を負い、生きる希望を一度は失いかけても、一生懸命前を向いてなんとか生活を繋いできた方々。
もう9年という思い、まだ9年という思い。
皆さんはどのような思いで今日の日を迎えましたか?
毎年3月11日には政府主催で東日本大震災の追悼式が行われてまいりましたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、苦渋の決断ながら中止と決めたそうです。
「感染拡大を防止する措置を講じた上で実施する方向でぎりぎりまで模索を続けたが、誠に遺憾ながら開催を断念する。ご遺族をはじめとした関係者の皆さまにおわび申し上げる」との首相談話が発表されました。
追悼式に代え、安倍首相が官邸で黙祷をささげ、追悼の言葉を述べるとのこと。
そして被災地各地で執り行われる予定だった追悼式典も、今年は宮城県内12の市町では式典を中止し、自由献花(一部では記帳台も設置)方式とするそうです。
東松島市は「被災地には震災の記憶を伝承していく責務がある」との考えのもと、14時30分から約30分程度の簡略化で追悼式典を行う方針だそうです。
一時は壊滅的な状況であった沿岸部も復興目まぐるしく、かさ上げ道路の開通、JR常磐線の全線開通間近など各種インフラ整備も着実に進んでおりますが、以前のような活力を取り戻すにはまだまだ課題も残ります。
復興庁統計では現在の避難者総数は4万7737人で、うち宮城県内の避難者数は3969人だそうです。
仙台市中心部などはほぼ完全に復興したかに見えても、沿岸部や広く県内を見渡せばいまだ約4000人もの方が帰宅できていないという現実がそこにはあります。
政府は2011年以降の10年間を「復興・創生期間」と定めており、その終了まであと1年となりました。
しかしそれで全てのフォローがなくなる訳ではなく、政府は復興庁の設置を10年延長し2031年3月末までとするなど、国を挙げて東北の完全復興を進める考え。
宮城県においてはこれより5年を目処に、産業振興等の支援事業の完了を目指すそうです。
ーーー3.11震災メモリアルーーー
明日が当たり前に来ると思っていて迎えられなかった人達が大勢いる。
毎日の食事、何気ない会話のやりとり、見慣れた景色、なんの変哲もない普通の生活を送れることが、本当はとても幸せなことなのですね。
お時間が許すのであれば、本日14時46分から1分間の黙祷を捧げませんか?
残された私達は震災のことを決して忘れず、確かな教訓とし、生かされた命を大切に紡いでいきましょう。
(noririn)