【宮城県】痛みを胸に抱えながらそれでも歩み続ける。東日本大震災から今日2024年3月11日で13年。14時46分には黙祷を
当たり前の日常から当たり前ではなくなってしまったあの日、2011年3月11日から今日2024年3月11日で13年を迎えました。
愛する家族、友人、恋人、親しい人を一瞬にして奪われた悪夢のような日。
想像を絶する悲しみの中でも、生き残った人達は必死に今日を生き、生活を紡いでいます。
津波による被害は特に深刻で、中でも宮城県名取市の太平洋沿岸部「閖上地区」の被害は甚大でした。
13年前の3月11日、名取市の被害の映像が全国放送で繰り返し流されていたことを覚えていますか?
遠く離れた場所からでも共に心を痛め、何とか住人の方の無事を祈ってくださった方、あまりにも衝撃的な映像のため記憶に残っている方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし一度は建物の基礎しかなくなってしまったほど、何もかもを津波によって奪われてしまった閖上地区の現在は、力強く復興していました。
「かわまちてらす閖上」。
たくさんの商店が入居する複合施設で、来訪する方は途切れずまさに復興の象徴である建物だと思います。
何度訪れても活気があり、お店の方も明るくて13年前の悲劇など全く思い起こさせないような溌剌とした雰囲気ですが、それはきっと対外的なもので、心の中ではずっと痛みを抱えたままそれでも頑張って前を向いて歩き続けているのだと思います。
子どもは風の子!
かわまちてらす閖上前に設営されている「閖上こどもアスレチックパーク」では、寒さなど気にせずお子さんが元気に遊んでいるのが印象的でした。
そんな「かわまちてらす閖上」では、堤防上に献花台が設置されています。
献花台設置は、2024年3月11日(月)11時~15時までです。
かわまちてらす閖上専用駐車場前の階段を上がるとそこには。
眼下に広がる名取川。
かわまちてらす閖上前には、素敵なフォトスポットもあり、海と共存する明確な意思が見てとれます。
また、かわまちてらす閖上から東へ約600mの場所に、「名取市震災復興伝承館」があります。
東日本大震災の記憶と教訓、復興への歩みを後世へと引き継いでいく重要な役割を担う施設です。
震災以前の街並みを再現したジオラマや防災情報なども展示してあるので、ぜひご家族でご覧になってみてください。
普段頭に入っている避難マップでも、有事の際にはパニックになり冷静な判断がつかない可能性があります。
こういった大切な情報はスマートフォンなどの写真に収めておき、お気に入りに追加しておいて、いざという時にすぐにチェックできるようにしておくと良いでしょう。
名取市震災復興伝承館から名取川を挟んで見えるのは、「避難の丘」です。
高台が少ない海沿いや川沿いのエリアに、一次避難場所として設置されています。
閖上地区には東日本大震災以降、名取市震災メモリアル公園が整備されました。
日和山前の掲示板にて。
「3.11天にとどけ 東日本大震災 能登半島地震 閖上の祈り」として追悼行事が執り行われているそうです。
メモリアル公園中央にある祈りの広場にある慰霊碑。
犠牲になった方のお名前が刻まれています。
献花台には3月11日でなくとも生花が供えられています。
それぞれの方が祈りを捧げたいタイミングでここに足を運び、静かに鎮魂の祈りを捧げています。
ぜひ本日2024年3月11日は、14時46分に黙祷を捧げてください。
名取市東日本大震災慰霊碑はこちら↓